脳梗塞等による主症状は3つです。運動麻痺、感覚障害、高次脳機能障害です。

運動麻痺

一般的に片麻痺として現れます。
脳梗塞で最も多い症状で、顔を含む半身の手足に力が入らない片麻痺です。体の片側の手足が思うように動かせないために、はし、茶わん、歯ブラシなど手にしていたものを落としてしまったり、足がもつれて歩きにくくなったりします。 一般的に脳に梗塞が起きると、症状は反対側の半身に現れます。 つまり、左側の大脳が障害されると右半身に麻痺が起こります。 その理由は、運動に関係する脳の神経線維が脳幹の延髄(えんずい)という場所で交叉し、反対側の手足を支配しているためです。

感覚障害

簡単にいうと、感覚がない状態となります。感覚障害には体の片側の「感覚が鈍い」「しびれる」などの感覚の異常が起こります。 顔や手足の感覚には、温度覚、痛覚、触覚、位置覚、振動覚などがあります。 感覚の情報は、手や足の末梢神経から脊髄をとおり、運動神経と同様に途中で反対側に交叉して、脳の視床という感覚の中継地点に集まり、さらに大脳の感覚の中枢へ伝達されます。 感覚障害は、この感覚の経路のどの部分の血管が詰まっても起こります。

これらに対してYRCが行うアプローチ

運動分析の手法を用いて、まずはバイオメカニズムの視点から体幹機能について分析をはじめます。具体的には、胸、腹、背中、殿部の固定性について考えます。また、運動学的分析も加えていきます。感覚については、刺激を通じて動作の構えをつくり、効率の良い動作へ変容させていく手法を用いております。

これらにより、動作の効率が向上し、より安楽に動作ができるようになります。さらに、安楽に動作がおこなえることにより活動量が向上し、体力が向上します。より生活範囲が広がり、生活のQOL(Quality of life クオリティ オブ ライフ )の向上につながります。

高次脳機能障害についてはこちらを参照ください。